◆最適な着用時期 10月〜翌年5月の袷頃 ◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齡は問いません ◆着用シーン お茶会、結婚式、披露宴、パーティー、式典など◆あわせる着物 訪問着、付下げ、色無地など 絹100%(金属糸風を除く) 長さ約3.8m お太鼓柄高島屋扱い品 ◆新古品・中古品は現品限りですので売り切れ次第終了となります。
◆中古品として仕入れてまいりました。
若干の締め跡がございます。
(※画像の黄色矢印の幅は1cmです。
)ご了承の上、お目に留まりましたらお値打ちにお求めくださいませ。
日本はおろか世界でも例を見ない美術織物。
人間国宝、故・細見華岳(ほそみかがく)氏の傑作爪掻き八寸帯をご紹介いたします。
近頃では滅多とお目にかかる機会も少なくなってきた遺作から、品良きお色に重宝の良柄を仕入れて参りました!お目に留まりましたら是非お見逃しなく!細見氏は大正11年8月23日生まれ。
京都西陣で綴織(つづれおり)など各種の製織技術をまなび、さらに喜多川平朗、森口華弘に指導をうけ、多彩な色糸によって花文や流水文をおり、各種工芸展で活躍されました。
平成9年に綴織で人間国宝に認定されています。
平成24年1月1日、偉大な功績を残され、実り多き人生に幕を下ろされました。
(享年89歳)本綴れの織リ手さんは、常に指の爪先にヤスリをあて、その爪を、文字通り「ノコギリの歯のように」刻んでおきます。
通常文様を織る際には、図案(下絵)を経糸の下に挿し込んで透かし見つつ、経糸を杼(ひ)ですくい緯糸を越して織り込んでいきます。
そしてノコギリの歯のように刻んだその爪で、緯糸を一本一本掻き寄せ、織り手さんの感性によって織り込んでいき、筋立て(すいたて)という櫛で織り固めるのです。
織機が自動的に、その列に入る経糸をひきあげてくれるのではなく、一色ずつ、下絵を見ながら手作業にて織り込んでゆく作業になるのです。
また綴れ帯は、経糸を覆うように織り上げられますので、裏表同柄となり、長年の使用で汚れた時などは、裏を表にしてお仕立て直すこともできます。
さらりとしつつ豊かな張り感を持つ綴れ地。
上品な淡藤色で織りなした地に、お柄には松皮霞の意匠を幽玄にあらわしました。
金糸に対してあえてマットな白地を織り上げることで艶感を演出。
それぞれの色調に合わせて…意匠を見事に引き立たせております。
一見するとシンプルな意匠の中に、いくつものこだわりと類まれなる技術が集約されております。
やはり本当に美しい作品は、他とは一線を画する力強さすら感じられるものでございます。
濃淡どちらの地色の御着物にもあわせていただけますし、お柄の調和もとりやすいお品ですから、様々なシーンで実に重宝していただけるものと思います。
出すぎず控えめに、しかしゆるぎない格調はそのままに。
単衣から袷衣のお着物とのコーディネートで、名匠の熟練の織技術を、ぜひとも存分にご活用頂ければと思います。
代々受け継いで頂ける、至高の一品を…終生お手元でご愛用いただければと願いつつ、大切にお届けさせていただきます。
■人間国宝 細見華岳 プロフィール大正11年(1922)兵庫県氷上郡春日町に生まれる 本名 房雄昭和12年(1937)京都波多野錦繍堂に入所昭和17年(1942)川島織物に入所昭和24年(1949)独立して綴織工房をもつ昭和39年(1964)日本伝統工芸染織展にて日本工芸会会長賞昭和50年(1975) 日本工芸会近畿展にて大阪府教育委員会賞昭和59年(1984) 日本伝統工芸染織展にて文化庁長官賞昭和60年(1985) 日本伝統工芸展にて日本工芸会会長賞(文化庁買上)昭和61年(1986) 日本伝統工芸展鑑査員昭和62年(1987) 日本伝統工芸展にて保持者撰賞(文化庁買上)平成02年(1990) 「つづれと50年」個展(銀座 和光)平成03年(1991)沖縄県立芸術大学 美術工芸学部教授平成09年(1997) 重要無形文化財「綴織」保持者に認定平成11年(1999) 個展(銀座 和光)日本工芸会正会員 理事 撥水加工をご要望の場合はこちら (ガード加工 帯) (パールトーン加工 袋帯) ※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。
この点をご了解くださいませ。
[文責:田渕 健太] ▲ サブ画像をクリックすると拡大画像がご覧になれます。
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